三峰神社~雲取山~石尾根~奥多摩駅

山 名:雲取山

登山日:201373日~4

登山口:三峯神社 下山口:奥多摩駅

 

梅雨の合間を見計らって、三峯神社~雲取山~石尾根~奥多摩駅のロングコースを行く。

テント泊を予定したが雨も残るようなので雲取山荘泊で予約を入れて出かけた。

このコースは初めて、いままでは車でピストン山行が主だったが、交通機関を利用するようになってから、登山口と下山口を別に取れるので色々なルートを取れるようになった。

奥秩父側と奥多摩側の山容の違いや植生の違いなど楽しみだ。

 

JR大宮駅から川越駅・東飯能駅経由西武秩父駅へと電車を乗り継いで到着。熊谷経由にしなかったのは、秩父鉄道お花畑駅から西武秩父駅まで歩かなければならない、歩くのがいやで西武周りとした。

空は厚い雲で覆われている、今日の天気予報は曇りで雨の確率0%と言うことで、雨さえ降らなければ暑さが和らいで好都合だ。

三峯神社行きのバスは西武秩父駅前5番バス乗場から乗車する。

登山者4人(男)、観光3人(女)の男女7人の乗客。

9時10分発車、三峯神社へは1025分到着。

途中、秩父鉄道三峰口に寄るが駅前を通過した、あれっ!と思うと駅の先にUターン場所で駅へ戻った。中津川方面のバス乗客で誰も乗車せずに出発。

1024分頃に駐車場のバス停到着。

ガスが掛かっていて見通しが悪い。

バス停の側にトイレがあり、GPSの電源を入れてトイレに向かう。

バス停には立派な待合所がある。

山側に階段があり、登って行くと三峰ビジタセンター前に出る。案内標識がある。

右に「三峰神領民家を経て雲取山10.5km

左に「三峯神社550m」とある。

登山の格好をした男性3人は三峯神社へ向かった。

私は、神社に寄らないので右へ行く。

先の家の先に砂利の広い所がある。

砂利の所に登山口がある。

石畳の道を行く。

「三峰千年の森」の看板がある。ここが「三峰神領民家」なのか、霧の中に立つ建物は、藁葺のいい雰囲気のものである。

 

石畳を登って行くと、鳥居が見えてくる。

鳥居に向かって左側が三峯神社からの道、登山道は鳥居を潜って行く。

「雲取山から奥多摩方面」とあるカウンターを押して行く。登山届は用紙がなかったので入れて来なかった。今回は登山道を間違えることもないのでよしとした。

「登山届は出さないとダメですよ」と言い聞かせながら。

山道を行くと左に鳥居が出てくる。

この鳥居を潜って行くと、妙法ケ岳・奥の院への道、今回は奥の院へはパスし、真直ぐの道を行く。

 

炭窯跡に出る。石垣で出来た炭窯があった。

ここの右下にベンチが置いてあり休憩ができるようになった広い場所がある。

 

地蔵峠

太陽寺、大日向の分岐である。

秩父宮記念碑の手前にトイレ舎がある。

道路の左側に秩父宮記念碑がある。

銘板の上を見上げると、秩父宮殿下と妃殿下の記念碑が埋め込まれていた。

記念碑から直ぐに、霧藻ヶ峰休憩舎がある。

どこかの学生が引率の先生と休んでいた。

霧藻ヶ峰休憩舎から下って行くと「お清平」。

ここにも太陽寺・大日向への標識があった。

お清平からは登りになる。

前白岩山までは少し傾斜がある山道を行く。

写真のような岩場も出てくる。

こんな所、ロープがある。

こんな所、階段がある。

こんな所、道が崩れている。

前白岩の頭

見晴らしがいいとあるが、霧で見えない。

前白岩山、登山道の通過点のような所。

白岩小屋、廃屋です。

内部を覗くと、遭難してたどり着いたというような余程のことがない限り泊まりたいとは思わない。

奥秩父にある苔の廊下、気持ちのいい場所だ。

白岩山山頂

ここから下っていきます。

芋の木ドッケです。

三峯神社から長沢背稜へはここから行きます。

前に行った酉谷山はこの先にあります。

長沢背稜はアップダウンが少なく歩きやすい道で人気のある登山道です。

芋の木ドッケ、霧藻ヶ峰、お清平、大ダワの地名の謂れが書いてありました。

雲取山から長沢背稜はここから入ります。

大ダワ、日原へ下る分岐です。

大ダワから現在は道の崩落で通行止めになっています。

雲取ヒュッテ、廃屋です。中は覗きませんでした。

雲取山荘のテント場です、登山道の少し高い所にありました。

これだと水捌けはいいようです。

雲取山荘です。ログハウスの立派な建物です。

雲取山荘の内部

受付を済ませ、靴を脱いでスリッパであがります。

靴はビニール袋に入れて部屋に置くようです。

今日の宿泊者は7人だそうです。

布団の敷き方を教わりました。

受付と売店、売店の前に石油ストーブがあり休憩ができます。

廊下には山の本で珍しい全集がありました。他に色々な本がありました。

食堂です、左側にキッチンがあります。

雲取山荘の部屋割り図です。各部屋にあります。これは2階の配置図です。

2-2号室の内部です。

西側に窓、8帖間にコタツがあります。コタツには豆炭に火が通っていてコタツの中は暖かかったです。

受付で4部屋用意しました。用意した部屋数とは何か宿泊者人数と関係があるのかの不思議でした。それは4部屋に豆炭をセットしたことでした。

この日はグループで一部屋です。単独も一グループで、この部屋を独り占めです。

部屋の中から廊下を見たところです。

廊下の向こうに部屋が見えています。

敷き布団が畳の上に6枚ありました。

8畳間、コタツで2畳取っているので、一人一畳の割り当てのようです。

階段を上がった所から、廊下を撮った所です。

廊下の左右に部屋があります。

廊下の端には非常口もあります。

廊下の端2箇所ありました。

トイレは宿舎にはなく。外にありました。水洗トイレです。宿泊者以外でも無料で使えるようです。料金箱の設置がありませんでした。トイレを利用するには靴を脱がなければなりません、靴を脱いだり履いたりするのに小さな腰掛け椅子が置いてありました。なにか心遣いが感じられます。

水も宿舎にはなく、豊富に流れる水場が外にありました。雨用に傘が用意されていました。

キッチンのみに水を引いているようです。

雲取山荘の上にある、田部重治の碑があります。

「山と渓谷 田部重治選集」を読んでいるので、足袋と草鞋で北アルプスに登山、そして秩父を紹介した人物の碑で、本の内容を思い出し感動した。

食事の時、天気予報、「明日は雨」ということでガッカリ、小屋の人は大丈夫、雨は降りませんと言われた、地元の人を信じよう。

雲取山荘前から朝焼け、雲が多くて残念だったが、今日も天気がもちそうだ。

夕べは雨音がするほど降ったが、朝になって見ると雨は上がっていた。

 

5時からの朝食を食べて、6時に出かける。

単独行の若者と一緒に山頂へ向かう。

若者は前日、鴨沢から入って、また、鴨沢へ下ると言っていた。

雲取山山頂

東京都の標識、だいぶくたびれています。

三角点があります。

こちらの三角点は「原三角點」と呼ばれるものです。

原三角點は明治に内務省地理局が設置した三角点で、その後、陸地測量部が一等三角点を置くときに撤去したとされる古い三角点です。現在、白髮岩・米山・雲取山の3つの存在が確認されている珍しいものです。

埼玉県の標識です。こちらはシッカリ立っています。山頂標識を撮る場合はこちらが多いでしょう。

富士山を背景として写真がとれます。

若者は雲取山は東京都にあるものと思っていたようで、埼玉県の標識に驚いていました。東京都の最高峰雲取山と宣伝しているので、県境にあるとは思わないのでしょう。

雲取山山頂から富士山です。

石尾根を歩いていると1時間ほどで手前の雲で隠れてしまいました。

雲取山避難小屋の入口です。

2重扉になっていました。

 

内部は綺麗です。

 

避難小屋泊まりにはいいですね。

一度泊まりたいものですね。

山頂避難小屋から七ツ石山方面の尾根が歩きやすそうな姿を見せている。

小雲取山に分岐標識がある。

「石尾根縦走路」(奥多摩小屋へ)と日原へ下る「富田振動」とに分かれる。

石尾根縦走路への道を行く。

奥多摩小屋

泊まりだけで食事は自炊ですとありました。

 

奥多摩小屋を振り返ります。

 

「ブナ林」とあります。

七ツ石山経由と七ツ石山を登らずに七ツ石小屋への分岐です。

 

若者とはここで別れます、鴨沢まで三時間も見れば下れるのでは。

私は七ツ石山への道を行く。

この登りは笠取山へ行った時のような気がした。

樹林帯に添って登っていく。

七ツ石山山頂です。

七ツ石山から雲取山を見る。

歩いてきた稜線が見える。

 

望遠で捉えた雲取山避難小屋

鷹ノ巣山方面に下ると、七ツ石小屋・鴨沢への分岐に出る。

七ツ石小屋は寄らずに行く。

千本ツツジ

峰谷への分岐、ここが千本ツツジのようだ、大きな看板の下に「千本ツツジ」の表記がある。

ツツジは終わっていて一輪も残っていない。

アセビの花びらが落ちていた。

手前にある高丸山は下を巻いて行く。

高丸山から下ってくる所に尾根コースと巻き道コースが合流する所で尾根コースに上がる。

尾根コースを行くと「日陰名栗峰」(1725m)山頂にでる。休もうとしたが虫が多く、そのまま歩き出す。

日陰名栗峰の先から奥多摩湖方面の見晴らしがいい。

三頭山だろうか、下に水が見える、奥多摩湖の湖水かな。

日陰名栗峰から下ってくると、巳ノ戸ノ大クビレに出、直ぐ先に「鷹ノ巣山避難小屋」に出る。

この小屋は雲取避難小屋に造りが似ている、雲取避難小屋の半分位の小屋で内部は綺麗であった。

鷹ノ巣山避難小屋の内部

水場も近くにあるようだ。

小屋の前には少し高くなった草地があり、テントを張れるようだ。

鷹ノ巣山山頂

 

樹木で見通しは良くない。

ここから二時間程で日原へ下る道がある

ここは奥多摩湖にある熱海や水根に下る分岐のようだ。

歩きやすいこんな道を行く。

走っても行けそうだがそんな元気はない。

 

城山から先は急な斜面を下る所がある。

 

尾根コースと巻き道コースとの合流、この先には巻き道がなく一本道だ。

巻き道の方がアップダウンが少なく道は歩き易い。

石尾根にある六ツ石山への分岐。

折角だから六ツ石山へ行って見よう。

六ツ石山山頂、分岐から4分ほど、虫がいないので休んで行く。

三ノ木林道を通って奥多摩駅へ至る分岐。

林道を歩いたほうが楽かなと心が動いたが、予定通り石尾根を行くことにする。

尾根道はいい、気分よく歩く樹林帯の下りになるとドロドロのえぐれた道に出る、見ると右上に道が出来ている、ここを通るがまたえぐれた道に入っていく、よく見ると右の樹林帯側が乾いていそうなのでそちらへ行くと誰が付けたのか踏み跡が樹林に添って付けられている。左の正規の道を見ながら下って行くとドロドロの道がなくなるあたりで正規の道に出てきた。

こちらに来なかったら靴は泥まみれになっていた。

林道へ行けばよかったかなと思った林道との下の分岐。

稲荷神社

登山口の林道

車道途中にある標識

 

車道を離れて左へ降りていく。

 

こんな所を

 

車道にでると直ぐ先を右へ行く。山道を行くと神社の裏に出てくる。

 

羽黒三田神社

鳥居の階段を降りて左へ行く。

このへんは右へ行くのか左へ行くのか分からない。取りあえず奥多摩駅方面

 

羽黒三田神社の標識がある。

車道を道なりに歩いて行く、人家が多くなり交通信号のあるT字路にでる左へ行く、また信号がある、真直ぐに橋がある、これを渡り先にある信号を左へ行くと、道路の反対側に奥多摩駅舎に出る。

橋の手前に旅館があり日帰り入浴可の看板があった。

 

駅のバス停でコーラーを買って一気飲み「幸せ~」、お酒を飲めないので炭酸飲料が美味い。

 

 

このコースを歩いた感じは、三峯神社から雲取山までは山道の感じだが歩きやすい、雰囲気も登山している感じがする、雲取山からは尾根を行くのと道が広く歩き易いので登山というよりハイキング的な感じがする。この歩き易いのが登山者に人気があるのかも知れない。登山の雰囲気では三峯神社から雲取山の方が好きだ。

 

石尾根を奥多摩駅へ行く場合は「三ノ木戸林道」分岐から三ノ木戸林道へ降りたほうがドロドロ道を避けられるのでいいと思う。

2日目は標高が下がるにつれて気温が高くなってきた、六ツ石山から扇子を出して扇ぎながら歩いた。

 

行程

1日目 三峯神社~雲取山荘 

      442(内休憩032、実歩行時間410

2日目 雲取山荘~雲取山~石尾根~奥多摩駅 

      800(内休憩104、実歩行時間656

エリアマップの時間と実歩行時間

1日目 515(実歩行時間410なので1時間ほど短い)

2日目 730(実歩行時間656なので30分ほど短い)

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