錫ケ岳 2388m

山 名:錫ケ岳 2388m

登山日:2012年8月11日

登山口:丸沼高原スキー場口

山場所:奥白根山の南南西にある山、栃木百名山になっているようです。

2012年8月10日(金)夜、大宮を出発、お盆休みの渋滞情報の中に出てきたが、関越高速道路に川越ICから乗る。この時間帯なら渋川から先は車もまばらになるが、今日は途切れなく車が続いている。丸沼高原スキー場口を通り越して金精峠の手前までいってしまい、引き返し、車中泊をする。丸沼高原スキー場口は今年に5月に来て、雪で登山中止して以来2度目になる。

朝4時目覚まし時計で起こされた。まだ暗い、5時出発予定で、寝床の始末、朝食用のバナナを食べ(朝食は山中で食べる)、GPSをセットし出発の準備をする。

丸沼高原スキー場口ゲートを潜り、入って直ぐに右への舗装道路へ行く、ほぼ水平の道を先に見えるリフト降り場へ向かって歩く、左に向きを変えると左側にコンクリートの舗装道路がある、この所は急傾斜だ、右下に丸沼高原スキー場キャンプ場がゲレンデの中に見える。コンクリート道を上り詰めた左側にゲレンデがある、このゲレンデを行くとショートカット出来るようだが、傾斜が急で、体力を消耗してはと思い、林道(スキーコースになっているみたい)を行く。道は車が2台は通れる幅がある。道がなだらかになってくる、林の中を歩いて行くと、明るいゲレンデの上に出てくる、ここからは眺めがいい。

道は急になる、急な道は直ぐ終わりなだらかになる、前方に奥白根山が見える、さらに行くと奥白根山の下に白い小屋が見えてくる、小屋の右手に標柱が見える。

標柱は螢塚山への案内である。ここから100mも無い所に右への道がある、右の道がおおひろゲレンデへの道である。この道も車が通れる幅の樹林の山道だ、奥白根山の下におおひろゲレンデが見えてくる。

道はリフト乗り場の横から右へ続いている。急な道に大きな石が転がっている。道が右へ曲がる先に人工物がある、なんなのだろうか?

樹林の道をなだらかに下っていくと、前方に明るい場所が見えてくる。大広河原である。

大広河原は左に行くのと広場を通って右に行く道がある。本来は左に行くのが正解、ここを右へ行ってしまった。

車の通れる幅の道を下って行くとコンクリート橋が出てきた、錫ケ岳登山の情報には無いものが出てきた、その先の道には大石が道路を塞いでいた。GPSで位置確認、すると国道120号への林道と判り、大広河原まで引き返す。

大広河原から左の林道を行く、川の右岸の林道を行く、林道は丸沼発電所取水口まで続いていたようだが、今は数カ所林道が崩壊している、林道が崩壊している所から河原に降りて左側に沿って歩いて行くと先の林道が出てくる。この川には水が流れていない。林道は平坦で川の右岸にあるので迷うことはない。砂防ダムを2つ越していく、林道は続いている。

3つ目の砂防ダム(水が流れている)の手前に丸沼発電所取水口がある。

取水口に水が流れている、この下流には水が流れていない、この上流からの水はすべてこの取水口に吸い込まれている。

丸沼湖畔に丸沼発電所とあるのでそちらに水を流しているのだろうか、それにしても水量が少ない。

取水口には今朝人工物を見たものと同じ物がそこにあった。「丸沼発電所仁加又川第1沈砂地排砂門扉」とあり、手動で水を流す水門であった。

ここで朝食を取る、昨夜コンビニで買った「おいなり海苔巻きセット」をビニール袋に詰め替えて持ってきた。

取水口から先に砂防ダムが5つあり、1番目は右から登り、2番目も右から、3番目は左から、4番目も左から、5番目も左から登ります。

沢の中を右に左に適当にルート取りながら、川を渡るときは水量が少ないので飛び石伝えに楽に渡れる。

 

最後の砂防ダムからは川に沿って上流へ、河原を歩いたり、土のある所を歩いたりと道がないので適当に行く。河原歩きは石が不安定で歩きにくく疲れる。

左からの涸沢に出会うが、GPS確認で真直ぐの水量のある沢を行く。ここからは川床が狭くなってくる。

川の右岸、左岸とルート取りながら行く。やがて川の中央より少し左側に三角形の大石が見える、石の上には小さな石が積み上げられている、良い目印になる。

三角の大石を過ぎると右からの沢に出会う。こちらには水流がないので、水流のある左へ行く。さらに進むとまた右側から水流の多い沢に出る。ここでGPSで位置確認、水流の少ない左の沢へ行く。するとまた左からの涸れ沢に出会う。GPSで位置確認、ここが錫の水場への分岐、涸れ沢入り口の左側に赤いリボンがあった。帰りはここへ戻ってくる。

錫ケ岳へ直登するので真直ぐ行く、直ぐに水が涸れてしまう。狭い沢はガレになる、ガレは石や土がもろく、頭大の石は大丈夫だろうと手をかけたり、足を乗せるとグラリと来る、石を落とすとどこで止まるかもわからない程の急斜面だ。

振り向く奥白根山が見える、下を見ると急斜面がよくわかる、急斜面の表現すると、立ったまま手を前に出し45度前にかがむと四つん這いになる、そんな斜面だ。ここを下るのは止めたほうが良いだろう。

上を見ると樹林帯が見える、あそこが沢の源頭と後ひと踏ん張り。

沢の源頭から奥白根山が見える。

源頭から樹林帯に入るが、入り口が分からない、GPSで位置確認、地図で山頂方向を確認、その方向を見ると樹木の皮が剥け白い木肌を出した木の下に青いテープがある。ここから樹林帯へ突入、この先テープが2ケ所あったが、ルートが違ったのかテープはなくなった。テープがあろうなかろうが山頂方向を見失わないように、樹林帯の急斜面を木に手をかけてよじ登って行く。急斜面の樹林帯は小枝や倒木が邪魔する、ストックをザックに付けていたのでストックが小枝に引かかり思うように進めない、ストックを手に持って進む。方向を外さないように樹林の急斜面を悪戦苦闘していると右上に笹原が見える、そちらに移動する、笹の斜面も急で樹林帯よりも悪い、笹で下が見えない、最初は笹につかまりながら身体を押し上げていたが、笹で足が滑って思うように動けない、これは疲れると7mほどで更に右の樹林帯へ抜けた。これが正解、尾根なのかどうかわからないが、ここに獣道らしきものがあった。いぜん小枝が邪魔し、傾斜もあるが、こちらの方が楽だ。やがて傾斜も緩み歩きやすくなった所に窪地があった、そこを上がると奥白根山の縦走路へ飛び出した。右へ行くと錫ケ岳山頂に出る。

縦走路に出会って右に登って行くと、三角点と山名板のある錫ケ岳山頂である。

南面が開けている、下に笹原でその先に中禅寺湖が見える。

 

今日は土曜日、奥白根山の方から人が来てもよさそうだが誰もいない。

やはりマイナーな山なのだと感じた。

まだ時間はある、宿堂坊山方面と笠ヶ岳方面のルート探索をした。

まず、南の宿堂坊山方面の踏跡を行く、樹林の中を下りると小さな沼があった、その先から踏み跡がなくなった。こんどは西へ向かい笠ヶ岳へのルートを見に行ったがルートは分からなかった。南へ降りて西へ向かいそして東へ向かって山頂に戻ってきた。

やはり、

山頂を起点として行く方向を地図上で確認してから、笹原や樹林帯へ入っていくのが良いようだ。

さあ、帰ろう錫ケ岳山頂を後にする。

奥白根山への縦走路は踏み跡がシッカリしている、樹林帯中は歩きやすい。

笹原に出るとどこを行くのか分からない。上から見ても足元が分からない、足を笹に入れ足元に笹が感じられないときは道がある、笹を踏んでいる感じのときは道を外したことになる。何度か曲がる所で道を外したが直ぐに正しい道に戻れた。まったく道がない場合は行く方向へ笹漕ぎするが、折角付けてくれた笹の踏跡を辿させていただいた。笹漕ぎも久しぶり、笹も膝や腰程度藪こぎの感じがしないが楽しめた。

笹原の端で金精峠から来たという単独行の若者にあった。人に出会うとホットした気持ちになる。 

笹原を過ぎると樹林帯で踏跡は鮮明で迷うことはない、3ケ所ほどアップダウンを繰り返し、錫の水場分岐に着いた、ここには幾つかの案内板があって分かりいい。水場へは鮮明な道がある。 

錫の水場には鉄管が石の間に埋められていた。鉄管からポタポタと水が落ちていた、コップ一杯の水を得るのにどの位時間がかかるかわからないが、水のない人にとっては、これでも貴重な一滴と思う。

水場に降りるとき木の根に乗ってしまい転倒した、お尻を打ってその反動で前のめりに転倒した左手を付いたが反動で右側から落ち顔の頬を平らな石に打ち付けた、幸い痛さだけで、手を擦り剥いただけで良かった。捻挫でもしたらどうしょうと一瞬思った。本当に助かったという気持ちが湧いてきた。痛さなど時間とともに忘れてしまうから。

水場から10分程踏み跡を辿ると、下に沢が見える今朝通った錫の水場への分岐が見えている。ここは尾根コースと呼ばれているコースで急斜面であるが利用する人が多いと見えて踏み跡もシッカリしている。

錫の水場への分岐へ降りてきた。沢に降りる右側に赤いリボンがあった。

ここからは今朝来たのを戻るだけ。今朝砂防ダムはどちらから上がるのか、樹林帯はこんな地形と行きに頭に入れておいた記憶を呼び出しながら下った。

取水口に帽子を忘れていったが、この沢には誰も入らなかったと見えそこにあった。

大広河原の手前で林道崩壊地から河原を行くのが良かったが、ここから樹林帯に入ってしまい、大広河原の50m程上の林道に出てきた。

この後はスキーコースの道まで登り、スキーコースを出ると後は下るだけ。途中頭上をロープウェイが通っているがゴンドラには人が乗っていないものが多い、ここのはゴンドラを間引いて運行出来ない方式のようである、もったいない。

 

単独行は久しぶり、人のいない山中での単独行はアクシデントがあった時にどうするか、骨折、捻挫などと足が使えない状態になった時である。

今日は携帯電話もない。携帯電話が繋がるとは言えない。人がいないということは里への連絡を付けてもらえない。後は家族が捜索願いを出すのを待つしか無い。

今日は無事帰ってこられて良かった。

それに加えて山行内容も良かった、反省点もあるが次回に活かせば良い、今回はすべて良かった。

所要時間

 

丸沼高原スキー場口(0:42)スキーコース分岐(0:17)大広河原(0:18)

丸沼発電所取水口(0:57)錫の水場沢分岐(0:53)沢源頭(0:47)錫ケ岳

往き 3:54

錫ケ岳(0:39)錫の水場入り口(0:28)錫の水場沢分岐(0:46)

丸沼発電所取水口(0:47)スキーコース分岐(0:33)丸沼高原スキー場口

帰り 3:13

 

時間はルートの取り方や個人差があります。これに休憩などの時間を加えます。

あくまでもご参考程度として下さい。

(足が早くコースも分かる方は休憩込で4時間程で山頂に立てるのではと思います)

今回はGPSをよく見ました、一回見ると2~3分ほどGPSと地図を見ることになりました。その時間は含まれています。

 

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山頂直下でGPSが切れた
山頂直下でGPSが切れた

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