蕨山 高畑山 子の権現

さわらびの湯~蕨山~名郷

2014年10月26日(日曜日)


天気も良さそうだし、どこがいいかと、前から気にかけていた名郷から高畑山へのルートがある、地図には載っていないルートでインターネットでは幾つか出て来る。
このルートだけだともったいないので蕨山を加えて行く事にした。


蕨山へのルートは名郷から、さわらびの湯から、有間峠からの3コースある。
この内、名郷からさわらびの湯へのコースは終点に温泉があるので人気のコースである、さわらびの湯からのコースは歩く人は少ない、有間峠からは峠まで車が入るので一番短い距離で行けるが車でないと行けなく、かつ蕨山の往復となり面白さに欠ける。
私は高畑山へ行くのでさわらびの湯から入る事にした。


さわらびの湯へは飯能駅が始発で東飯能駅前にも寄って行くのでJRの東飯能駅前からバスに乗車する。このバスは土曜日などは混雑するのでバス会社はバスを増発して対処してくれている。混雑ときは東飯能駅前からは座れいと思った方がよい。


さわらびの湯、目の前にある墓地が蕨山への登山口になる。墓地へ入り直ぐに左へ行くと蕨山への道標がある。登山届を出す場所は無い、道標があるだけである。

細い山道を登って行く、直ぐに木の鳥居とお社がある、その前を通って行く、山道は歩きやすい、急登という場面もある、暗い樹林帯を登って行くと上に鳥居が見える金比羅神社跡(金毘羅ではない)である、山と高原地図では金比羅神社奥の院と書かれている所が金比羅神社跡である。

なだらかな道を金比羅山へ向けて行く、山と高原地図の地図では金比羅山を通らない巻き道となっているが、ここは金比羅山へ行くので巻き道から外れ急登の踏み跡を行く広く平らなススキ混じりの場所にでる、

この辺りが金比羅山かと山名板を探したが見当たらず、左へ行くと樹林の中に金比羅山の山名板が木に掛けてあった。

蕨山へはなだらかな道を降りると直ぐに巻き道と合流する、金比羅山へ登るには蕨山からの分岐を登り同じ所を降りる方がよほど楽である。これはさわらびの湯から、蕨山からでも同じことがいえる。さわらびの湯から分岐を直登するのは疲れるだけ、下るのも大変なほどの急斜面だから。

大ヨケの滝入口の道標の所が中登坂(ちゅうとうさか)と道標がある、中登坂は地名なのかどうか、わざわざ道標に書かれている理由はなんなのだろうか、中登坂から山と高原地図には点線道が落合へと描かれているが、そちらを示す道標はなかった。

林道
林道

なだらかな道を行くと突然林道が山道を分断している、どうりでバイクエンジンの音が聞こえていたのはここを走り抜けるライダー達だった。

この左側下に林道が並行している
この左側下に林道が並行している

この後左手に林道が並行しているが山道は林道から高くなって下に林道が見える。

大ヨコノ頭
大ヨコノ頭

やがて大ヨコノ頭道標があり、落合への道標もあった。山と高原地図には道を示すものはなかった。ここを降りるとバイクの走る林道に出るのだろうが林道へ降りる道があるのか不明だ。

下に林道が見える
下に林道が見える

この後林道が見える場所があるが林道よりもかなり高い所に山道があり、林道を見ると山側が急斜面になっている、落合への道から林道へ降りるには出来るのだろうか。

林道が見える場所から見晴らしがよく、棒ノ嶺、川苔山、日向沢ノ頭方面が見晴らし良い。

藤棚山
藤棚山

この後通り道にあるという感じの藤棚山を通る。

この先通行できませんの看板へ出る
この先通行できませんの看板へ出る

藤棚山から緩やかな下りになり鞍部らしき所から緩やかな登りになる、山道を行くと広い山道というより林道に近い広い道になる、しかも平らな道で少し下りになる、おかしいと感じながらもGPSで確認をしなかった、道は左に折れて続いている、これは下の林道につながっているようで、曲がっている所から右上にかなりの急勾配で植林がここだけ開けている、GPSで位置確認をし、この急斜面をなんとか登りきると山道に出た、出た所に「この先通行できません」の看板があった。道なりに来たつもりだったが道標もなく自然とこの林道へ入ってしまった。

この後、急登を2度で蕨山山頂に出る。

蕨山 展望台
蕨山 展望台

蕨山の看板がある、帰ってから山と高原地図を見るとこの看板のある場所は展望台(1030m)と書いてある、実際の蕨山は展望台より名郷方面へ下り有間山の分岐道標がある場所が山と高原地図の蕨山(1033m)と書かれている。また、分岐から有間山へ少し行ったところに蕨山最高点があるという。山と高原地図の蕨山最高点と国土地理院2万5千分の1地形図の蕨山は同じ所を指している。ちなみに地図上に三角点を示す記号はないので蕨山には三角点は無い、金比羅山、藤棚山には三角点がある。

展望台直下の紅葉
展望台直下の紅葉

展望台から西側は樹木で眺望は無い、その他は展望台にふさわしい眺望を見せている。
展望台には誰もいなかった、お茶をしていると人が名郷の方から上がってきた、先が長いので少し休んで2人の男性に挨拶して名郷への山道に入る。

名郷への道はさわらびの湯からの登りと違い岩場あり急斜面の連続で、途中何組かのグループにあったが皆さん音をあげていた。登り優先ということで「どうぞ」といっても皆さん「ありがとう」の言葉はあっても積極的に登って来る人は数人であった。どうぞの声で私が優先という場面が幾度となくあった。また、今日は日曜日で30人ばかりの人に出会った。

苔むした間伐材が転がっている沢を渡り、沢より15分程で林道へ出る林道終点は車が旋回出来るように広くなって蕨山2.6kmの道標がある。更に10分程で53号県道の旧道に出る、橋を渡り旧道の脇に蕨山4.5kmの道標がある、ここを左へ行くと新道53号県道に出、左先に名郷のバス停がある。

名郷から林道経由高畑山、子の権現

林道 左に名郷の道標あり
林道 左に名郷の道標あり

先があるので県道53号を右へ飯能方面を歩く、500m程で左に入る林道がある、地図にも出ている、林道入口左に名郷と書かれた道標がある、しかし、チェーンで通行止めとなっている、看板に「送電線の工事」とあるのでその為の通行止めだろう。地図上で500m程で林道終点になる、通行止めを無視して林道を行く。

モノレール
モノレール

林道終点に大型の重機が道を塞ぐように置いてあり、左の斜面に工事用モノレールが設置され、見上げる尾根上に送電鉄塔が立っていた。


林道終点の様子やモノレールの写真を撮り忘れた。
今日は日曜日なので工事は休みのようである。林道終点から先は道のないルートなので適当に左の尾根に乗るしかない、林道終点から沢沿いに少し進んでから左の尾根に取り付こうと見ると杉林の中はどこも半端ない傾斜で、そちらに行くにはモノレールを越えて行かなければならない、しかたないので真直ぐ尾根に向かっているモノレールの脇を登る事にする、モノレールの土台が支えになり助かった、なにせ60度はある斜面を登るので足元はズリ落ち安定しない、木の切り株の所は90度といってよいくらいになるので、その時はモノレールの土台に乗って超えるしかなかった、支えのない斜面を登るには危険が伴う、滑って落ちると途中に引っかかる所がなくあの世行くことになる。まだあの世に行きたくないのでモノレールの土台を利用させていただいた。

立入禁止を潜ると道標があった
立入禁止を潜ると道標があった

なんとか鉄塔の土台まで上がってきた。林道終点から鉄塔土台まで50m程(帰ってからGPSファイルを見ると77mとあった)あるのか、兎に角一休み大きな石の上で休み、これから行く方向を確かめようと地図にコンパスを当て行く方向を調べた、ところが行く方向が違う所を示している、3回やり直しをしても同じ、地図上では尾根に上がると右へ行くと尾根なのだが、方向は林道終点の方を指している、大きな石を降りて石から離れ再度方向を設定すると今度は正しい尾根の方向を示している。多分大きな石は磁界を持っている石なのだろう。


モノレールの端から鉄塔の下を通って行くとロープで「立入禁止」とある、ロープを潜るとそこに「伊豆ケ岳」「名郷」の道標がある、古い道標には感じなかった文字も白文字でハッキリしている、地図にはルート表示はないが名郷から伊豆ケ岳へのルートだとわかる。この後も幾つかの道標に出合ったことからもルートがあったことがわかる。

尾根には下草がなく歩きやすい、尾根筋を外れることはない、但し、縦走路に出る100m程手前から尾根というより壁に出たようになる足場の安定しない急斜面をストックで支えながら登る、縦走路から30mほど下で左側に寄って行くと幾分傾斜が緩くなった。もっと下から左に獣道(多分鹿の通り道だろう)があったのでそちらに行く方が真直ぐ行くよりは楽のように思えた。

ここより伊豆ケ岳へ少し下がった所にでた
ここより伊豆ケ岳へ少し下がった所にでた

縦走路へ出た、左は古御岳(こみたけ)から伊豆ケ岳へ、私は右の高畑山へ向けて上に岩のある所へ上がって行くと岩の先に道標があった。先ほど左に寄らずに直登するとこの道標の所に出るようだ。


このルートは、これから送電鉄塔の巡視路ができるだろうから、それを利用させていただければ名郷から伊豆ケ岳への最短ルートになるのではないかと思う。

縦走路に出てから15分ほどで高畑山山頂に出る。

高畑山14:30、あとの行程は2時間半の予定、17時までに駅に着けそうと予定通り子の権現から吾野駅へのコースを行く事にする。

中ノ沢ノ頭、天目指峠までは順調に来た、天目指峠の手前で警察の人や消防の人がいたが何か事故でもあったのかとその場を通り過ぎてきた。天目指峠には警察のミニパトーカー2台救急車1台消防車両1台が止まっていた。疲れも溜まってきているので事故を起こさないようにしなければ、一人で歩いているときは一番気を使うことだ。

子の権現鉄のわらじ
子の権現鉄のわらじ

天目指峠からは急登が続く山道になる、子の権現までの予定時間を手帳に書いてあるが何故か20分とある、20分経っても30分経っても子の権現に着かない、地図を見ると50分とある、着かないはずである、初めの予定より30分も多い、これだと吾野駅には5時半頃になってしまう、今の時期山道で4時半で暗くなりヘッドランプが必要になる。

子の権現で西吾野駅と吾野駅のどちらが近いかを見ると西吾野駅に行く方が近いとわかった。地図を見ていると売店の人が出て来たので聞いてみる、やはりこの時間だと西吾野の方がいいでしょうと教えてくれた。


16:15子の権現を出発、売店から近道の山道を行き車道に降り、吾野駅への道標を見て先にある西吾野駅への道標から山道に入る。4時半頃になると暗くなってきたが歩く分には未だ大丈夫、40分弱で舗装道路の林道終点に出てきた。17時近くになると林道終点にある家には明かりが灯り街灯にも明かりがついている。それでも道は良く見えている、車の音が大きく聞こえて目の間を車が走り抜けている、橋を渡ると国道299号である、ここから10分程で西吾野駅だ、ただ、国道から西吾野駅に上がる坂で疲れが倍加するようであった。

国道へ出る橋 西吾野駅は左へ行く
国道へ出る橋 西吾野駅は左へ行く

この季節は山での行動は15時までにしなければと反省しつつ、西吾野駅の明かりの灯ったホームから電車に乗った。

さわらびの湯から西吾野駅まで9時間12分の行程であった。自分ではもっと早くと思ったがやはり年と共に体力に衰えがあるようだ。

行程

さわらびの湯~蕨山~名郷

さららびの湯8:01~金比羅神社跡8:43~金比羅山9:00~大ヨケノ頭9:44~藤棚山10:21~11:02蕨山11:17~林道終点12:29~12:41名郷


名郷~林道~高畑山~子の権現~西吾野駅
林道入口12:46~13:12鉄塔13:20~縦走路14:12~14:30高畑山14:40~天目指峠15:13~16:08子の権現16:16~林道出合16:52~17:13西吾野駅

行動中適当に休んでいます、時間の中に含まれます。

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