山 名:奥白根山(日光白根山) 2578m
登山日:2010年10月11日
登山口:丸沼高原ロープウェイ山頂駅登山口
国土地理院2万5千分の1地図では白根山と表記されている。
日本百名山には奥白根山(日光白根山)と本白根山(草津白根山)2つがあり、国土地理院地図ではどちらも白根山と記されている、現在では日光白根山と草津白根山と呼んで区別している。
日光白根山を初めて登山したのが菅沼から弥陀ヶ池~山頂往復(1997.6)、2回目が菅沼~弥陀ヶ池~山頂~前白根山手前の避難小屋~五色沼~金精峠~菅沼、そして今回は、丸沼高原ロープウェイ~大日如来~山頂~弥陀ヶ池分岐~座禅山~ロープウェイのコースを取った。
ロープウェイ山頂駅舎より目の前に日光白根山が見えるはず、しかし、今日は雲の中である、でも上空は晴れている、雲が取れるのではと登山口に向かう。
二荒山神社の赤い鳥居を潜り、左手に二荒山神社を見て、鉄格子の扉が登山口になっている、鉄格子は現在工事中で新しく作り替えているようだ。
登山口は左に帰りに通る道であり、真直ぐの道を行く。
広めの山道は、子連れの家族・老若男女が入り乱れて歩いている、下の駐車場の車から推しても大勢の登山者が入山しているようだ。
「大日如来」の道標までが広めの山道で、ここからは山道の傾斜も増してくる、狭い山道に大勢の人がいる、お先にどうぞという人も少なく、ノロノロと進むことになる。
山道は下りになり、「地獄ナビ」の道標に出る、ここは白根山の上部からロープウェイ方面に向かって大きなガレが続いている、その途中に地獄ナビがある、景色は眼下にロープウェイ駅舎が見え見晴らしがいい、道は以前にもまして傾斜が急になってくる。更にノロノロとなる。
森林限界に出てくると山頂方面が見渡せる、山頂に向かって行く山道は人人の列が途切れなく続いている、こんな光景は富士山以来である。
この先の道は狭くなり、人の後について行く、広い場所では前を行く人を抜いていけるが、団体さんはマナーが悪くどいてくれない、声をかけるのも面倒なので、しかたなく後ろに付いていく、途中の大きな岩から栃木方面を見ると富士山が雲海の上に顔をだしていた。
ノロノロなお陰で景色は堪能できた、ノロノロは前白根山への分岐手前で大渋滞となる。
分岐からすぐに祠のあるピークにでる、山頂へは一旦下り、すぐ登り返したピークに日光白根山の山頂がある。
日本百名山に「奥白根の頂上は一種異様である、それは蜂の巣のように凸凹がはげしく、どこを最高点とすべきか判じがたい、少火口の跡があちことに散在しており、それをめぐって岩石の小丘が複雑に錯綜している、その丘の一つに貧弱な少祠があって、白根権現が祀ってある、少し離れた小丘の上に三角点があったから、そこを最高点と見なしていいのだろう」と述べている。
山頂の手前で動かなくなった、山頂には3方向から集まるので非常に混雑している、この混雑の原因は狭い石の上に山頂標識があるので、1回の撮影に3名ほどしか出来ない、それの順番を待って入れ替わるのでなかなか前へ進まない、我々は5mほど手前に昔の山頂標識があるので、そこで記念写真を取って山頂を後にする。
山頂からの眺望を堪能することなく、山頂を弥陀ヶ池方面に向かって下る、登り返して山頂から弥陀ヶ池方面のピークへいって休むことにした。
また、三角点探しも出来なかった、下山後調べたら、三角点が消失しているとあり、現在は三角点は無いことがわかった。混雑していたお陰で無駄な労力を使わずに済んだ。
中禅寺湖方面の写真と山頂の写真を撮って休憩する。
ここからの眺望は素晴らしい、中禅寺湖・男体山・真名子山・女峰山・太郎山・根名草山・燧ケ岳・至仏山・武尊山が見える、谷川岳・四阿山・浅間山は雲で分からなかった。
この日は爽やかな日で秋を感じ、富士山まで見え、気分爽快であった。
ゆで卵・りんごで昼食とし、ここから弥陀ヶ池と座禅山の分岐まで、急な岩場を降りていく、ここも岩場の苦手な人はノロい、また、登り下りの人で待ち合わせが多くなり峠まで時間がかかった。
峠を右に行くと弥陀ヶ池(すぐそこに見える)、左に行くと七色平、真っ直ぐに座禅山へ、座禅山は噴火口の一つで外輪を行くと「座禅山火口」と道標があった、座禅山はここから見える外輪のどこが座禅山かわからない、火口からは下りになる、階段が多い、下りきると史跡散策コースに合流する、七色平への分岐でもある。
史跡散策コースを六地蔵方面にじめじめした山道を進む、「六地蔵へ300m」の道標から左に展望台があるという、展望台へはまた登りになる7分ほどで展望台にでた、樹林の切れ間から日光白根山、一方の切れ目から燧ケ岳が望める、展望台は山道から脇にそれた所にあり、少し戻ってロープウェイ駅舎への道となる、20分でローウウェイ山頂駅広場に着いた。
広場には「天空の足湯」「ロックガーデン」「展望の東屋」「山頂喫茶しらね」「そば屋?」があり、観光客が大勢いた。
この広場から日光白根山が目の前にどっしりと構えている、背後には浅間山から燧ケ岳までの山並みが眺望できる、ロープウェイを利用すれば麓から15分ほどで誰でもこの景色を堪能することが出来る、お勧めの場所である。
今回は谷川岳の向かいの山、朝日岳を登山予定であったが雨で中止し、日光白根山に変更したもので、
この日は、幸い紅葉が見頃を迎えていたようでラッキーであった。