伊豆ケ岳・武川岳・大持山・小持山・武甲山

山 名:伊豆ケ岳・武川岳・大持山・小持山・武甲山

登山日:2013427

登山口:正丸駅(西武鉄道秩父線)→浦山口駅(秩父鉄道)

トレランシューズ
トレランシューズ

登山靴の先が少しはがれてきたので靴購入を検討してみた。トレイルランニング(通称トレラン)用シューズが話題になっている。そこでトレランシューズについて調べてみた。トレランシューズはランニング主体のもの、長距離ランニング主体のものとわかれているようだ。長距離用は靴底が固くなっていて、長距離を走っても足を保護してくれるようだ。登山用として使われているのは長距離用のシューズであることがわかった。高山にもトレランシューズを履いている記事も多くあった。検討しているときにタイミングよく石井スポーツのチラシが送られてきた。トレランでは有名なトレランシューズが掲載されていた。早速、店へ行き顔なじみの店長に相談すると、これはどうと店長が履いている靴を指して言う。店長の履いている靴を棚から取って見せてくれた。ゴアテックスでローカット、長距離用トレランシューズ、底も登山靴よりは薄いがしっかりしている。つま先も保護されている。店長が薦めるので、これに決めようと値段を見ると16,695円、10%の割引券があるので15千円ほどで購入できる。これだと今の靴の3分の1の値段、購入しようとすると店長がこちらに年落ちの同じ物が特価であるよと、値段は9,990円、足に合うサイズがあればお買得、ゴアテックスで1万円切り、これは買うべきと足を合わせると合うサイズがあり購入。

製品はサロモンXA Pro D Ultra 2 GTXである。

この靴を履いてロングトレイルに出かけることにした。

コースは西武秩父線正丸駅をスタート、伊豆ケ岳~山伏峠~武川岳~妻坂峠~大持山~小持山~シラジクボ~武甲山~橋立鍾乳洞~秩父鉄道浦山口駅まで、予定時間10時間をみて出かける。

大宮駅5:35川越、東飯能と乗り継いで正丸駅7:04到着(土休日ダイヤ)GPSのセットなどで7:12出発する。

正丸駅
正丸駅

正丸駅の東京よりに下の道に出る階段がある。降りると右へ線路の下を行く、舗装道路を上がっていく。登山口で先に行った人に追いつく、車道は正丸峠へと続いている。

登山口から山道を沢沿いに上がっていく、尾根にあがると左手にロープで進路を遮っている。これを男坂への道と思い込んで入り込んでしまった。50mほどで気が付き引き返す、更に上へと行くと正丸峠からの道に合わさる、本当はもう少し上の尾根上に道があるが、ここから尾根に乗らず巻き道を行く。男坂手前にでてくる、右からは尾根からの道が合わさる。男坂の注意看板「落石注意」がある。ロープを跨いで行く、岩屑の斜面が岸壁の下まで続いている、注意看板に「クサリ場の中央付近は落石が発生しやすい状態で非常に危険です」とあり、実際には左にあるクサリを使うと落石がある、中央のクサリを使うと落石はないので中央のクサリを使う、岩慣れた人はクサリがなくてもホールド、スタンスともに豊富にあるので問題はない。クサリ場を過ぎて、岩場を越えていく、平坦な道を行き、右から女坂からの道と合わさり、伊豆ケ岳山頂に着く、山頂には誰もいない。

山頂で一服していると、途中で追い越してきた25名のシニアの団体さんが登ってきた。

騒がしいので山伏峠へ出発する。急坂を下って行く、20分程で鳥居が見える、地図では鳥居から車道をまたいでその先に武川岳の道がある。鳥居は車道の高い位置にありそのまま車道に降りられない、左右に山道がある。左は倒木で道が塞がれている、こちらのほうが車道に近い、倒木を避けて車道に降りる。武川岳への登山口はここより100mほど秩父よりにある。車道を登山口へ歩く、山伏峠の看板が丁度鳥居の下あたりにあった。昔は鳥居から直接山伏峠に降り、その真向かいに武川岳への山道が続いていたと想像される。今は鳥居から右の車道に沿った山道を行くと車道の先に武川岳への登山口がある。

帰宅してから25千分の1地図をよくみると車道に沿って山道らしい線が書いてある、それも拡大しないと判らなかった。

山桜
山桜

山伏峠の武川岳登山口より山道に入る。車道に沿って、山伏峠の看板あたりから右へ行く。伊豆ケ岳の山桜は終わっていたがこちらの山桜は満開状態、山桜がたくさんある。

急坂を行くと左が植林地、右が伐採地なのか開けた所にでる、振り返ると伊豆ケ岳が見える。傾斜が緩んでくると「名郷・天狗岳コース」の標柱、ここが前武川岳か、標識がない。また地図にも名前がないので判らない。緩やかな登りを行くと「二子山・妻坂峠」の標識がある、左に行くとすぐ武川岳山頂に到着、2人ほどいたが空いているベンチに腰掛け休憩をとる。

妻坂峠
妻坂峠

休んでいると妻坂峠方面から団体さんが登ってきた、20名ほど山頂でタクシー料金の徴収を始めた。名郷の山中までタクシーで入ったとのこと、飯能からだろうか。

団体さんは我がもの顔に振舞うし騒がしい、休憩もとったので出発する。

妻坂峠までは長い下り、途中にミツバツツジが綺麗に咲いていた。妻坂峠では左が名郷の山中へ、右は横瀬から武甲山登山口のある生川への道である。以前、生川から武甲山~小持山~大持山~妻坂峠~生川のコースを歩いた時がある、このときは大持山から雪の長い斜面を下った記憶しかなかった。

この長い斜面をこんどは登りに使う、ひたすら上へ行く単調な道で疲れがでる感じがする。2度ほど呼吸を整えるのに立ち止まる、カタクリの花があった。鳥首峠分岐にくると大持山は近い、分岐からゆるい斜面を行くと大持山山頂に到着。若い人が7人ほどいた。

大持山から小持山へは岩尾根が少しのアップダウンで続いている。小持山山頂にも人がいた。小持山から武甲山が見え、これから辿る登山道が真直ぐに山頂まで続いている。

小持山から急傾斜の道を下る、なだらかになってくるとシラジクボに出る。ここは生川と橋立への分岐でもある。私の持っている「山と高原地図」(通称エリアマップ)奥武蔵・秩父1996年版には橋立への道はない、国土地理院25千分の1地勢図には長者屋敷の頭への武甲山の巻き道が載っている、また巻き道の途中から橋立への道も載っている。

昔、2月に橋立から橋立川を遡り、凍った道に気を取られ武甲山への道を見落としてそのまま山道を行った、道間違いに気が付いたがシラジクボへ行こうと決めそのまま道を行く、山道が途中から不明になり川も雪で埋まっていた、シラジクボを目指して登るとだんだん雪が深くなり、かつ急傾斜で腰を超える雪と格闘したが途中で諦め戻ることにした、戻るときにストックを前に差し込んだ途端前のめりに転んでストックを折ってしまった。結局正規の道を武甲山に登ったが苦い思い出としてある。

 

シラジクボまで若い登山者に出会った、今日は若い人によく会った。シラジクボからの急登がきつかった。疲れた足に鞭打ってユックリ登る。橋立への分岐を更に上に行くと、右手に立派なトイレがあり、正面に御嶽神社がある、神社の階段を上がり左に行くと金網に囲まれた山頂にでる。以前来たときは第1展望所と第2展望所があったが、今は「第 展望所」の数字が消えていた。

 

山頂標柱の前で若者が彼らのスタイルで写真を撮っていた、空くのを待って山頂標識の写真を撮る。金網越しに秩父市街を見下ろす、芝桜で有名な羊山公園には大勢の人がいた。眼下には石灰採取のダンプカーが数台動いていた。

神社下には10人ほどいた、やはり土曜日で人が多い、ただ、若者が多いのには驚いた、女性はほとんどがスカートスタイル(山ガール)だ。

山頂からは全て下りの道になる、長者屋敷の頭、シラジクボの分岐、ここに若者の団体がいた、歩きはじめたばかりで、私に「先に行きますか」と聞かれたので「先に行っていいですか」と返事をしたところ、このグループは統率されていて、全員が止まって道を開けてくれた。若者を見なおしてしまった。

 

更に下って行くと道がロープで通行止めにしている。ここを左に急坂を下る、熊出没注意看板とロープがないとそのまま行ってしまうだろう。標識では見落とすこともあるがロープだと道全体を遮断できるので夜間でも間違いがない。

急坂のジグザグを行く、沢の水音が聞こえてくると沢は近い。沢にでるとT字路になっていて、左の道には「通行禁止」のトラロープがある。昔、道間違いのときはこのロープがなかった。

 

沢沿いの広い道を行くと「通行止」の橋にでる、橋の左側に丸太橋が川にかかっている、壊れかけた橋を下からみると、いつ崩壊してもおかしくない状態に見える。

ここから少しで林道にでる。林道手前の橋を渡ると林道終点、橋立の武甲山登山口がある。車が2台止めてあった、ここまで車で入れるということだ。

 

砂利道の林道をトコトコと歩いていると車が通り過ぎって行った、砂利道で砂埃を巻き上げて走っていった。林道歩きは長く感じた。橋立鍾乳洞前に「土津園」というお店があり、甚太郎ソバ(温かい山菜ソバ600円)を食べた。食べると疲れが飛んで行ったようになる。

 

お店の人に浦山口駅までの歩きの時間を聞くと10分程度で行くという。15:58発の電車まで16分ある、ソフトクリームを歩きながら食べ、下りの道で浦山口駅に6分で着いてしまった。

 

浦山口駅から熊谷駅で高崎線に乗り換えて帰宅した。

電車を利用したせいか疲れがあまりない気がする。

行程

正丸駅7:12~登山口7:30~男坂8:10~8:28伊豆ケ岳8:38~山伏峠9:03~10:12武川岳10:25~妻坂峠10:41~11:44大持山12:00~小持山12:29~シラジクボ12:28~13:28武甲山13:40~長者屋敷の頭14:04~沢合流14:37~林道終点14:45~15:12橋立鍾乳洞15:42~15:48浦山口駅

全行程時間:8:36

内訳 歩行時間:7:15+休憩時間:1:21(内、橋立で30分含む)

GPS正丸駅~浦山口駅
GPS正丸駅~浦山口駅

トレランシューズについて

 

今回はトレランシューズでロングコースを歩いた。この靴は木の根、石の上などに乗ると足裏に感覚が伝わり登山靴よりグリップ感はあるように感じた。岩屑や小石の多い所では登山靴と同じく滑る。長距離を歩いても足裏が痛くならない(登山靴では足裏が痛くなる:個人差はあると思う)のと足の蒸れもない。また、下りでは靴紐を締め直したりするが、この靴はクイックレースシステムというストラップを引っ張ることで簡単に締めたり弛めたりできるものである。ただ、靴紐が心もとない感じがする。また、藪に入るときに靴紐が引っかかることがあるが、靴紐・ストラップ・アジャスターを収納しておくレースポケットが付いている。ローカットシューズは捻挫しやすいとか、くるぶしをかばうために足が疲れ易いというが、私には全く関係がなかった。むしろ登山靴よりも良かった。

軽いのでシニア向きと思うがどうであろうか。

私はこの靴が気に入った。雪山以外はこの靴で行こう。

伊豆ケ岳の由来

 

「伊豆ケ岳の山名は突峰状の山容によるアイヌ語の「イズ」から出たものと言われています。地元では快晴の日、山頂に登ると遠く伊豆まで見えるという「伊豆ケ岳説」柚の木が多くあったからという「柚ケ岳説」また昔、麓の湯の沢で温泉が湧き出ており、その前の山からという「湯津ケ岳説」等、色々な説が伝えられています」

環境庁・埼玉県の看板から

Hey Visitor!

 

 

アクセスカウンター アクセスカウンター