両神山 1723m

山 名:両神山 1723m

登山日:2013年3月26日

登山口:日向大谷(ひなたおおや)

両神山登山口は大きく3つある。日向大谷、白井差、八丁峠である。八丁峠コースは鎖場の連続で熟達者向けとなっている。白井差口は登山道廃止となっているが、今は地権者に事前予約をし、料金を払って入山できる、一番距離が短い。一般向けには日向大谷口がある、小鹿野からバスもある、距離が長いが公共の交通機関が使えるので一番利用されているコースである。

過去、白井差口から3回、八丁峠(上落合橋から)から1回、今回はじめて日向大谷口を使用する、5回目の登山である。

両神山は信仰の山で、日向大谷に両神神社の里宮、現在は名前を金昌寺・八日見神社となっている。両神山の山頂に両神神社の奥社、尾根上に本社がある、よく写真が出てくるのはこの本社である。

山名は、龍神山(りゅうかみ)、八日見山(ようかみ)と呼ばれていたようで、それぞれに言われがあるようです。

日向大谷・駐車場
日向大谷・駐車場

両神からの道を日向大谷へ走らせ、日向大谷バス停が道の最終、未だ先があるが両神山荘の駐車場で終点になる。このバス停にバスが旋回する場所が確保されていて、そこ以外は10台の駐車場となっている。

上に民宿両神山荘が見える。トイレは舗装道路を行き、両神山荘手前50mほどにある。

舗装道路を行くと遠回りになるので、駐車場手前にある「両神山登山口」と標柱がある所から入る。3分程で両神山荘の駐車場にでる。白いワンちゃんがお出迎え、駐車場には2台停まっていた。

両神山荘の登山口
両神山荘の登山口

案内板を見ると、日向大谷が670m、両神山1723mで標高差1053mになる。

登山開始。

山側に登山口があり登山届をだす。登山者の数を記録するのかカウンターが置いてある、これを押して行く。丁度、下の駐車場に車が入ってきた。

山道に入ると直ぐに鳥居があり、ここを潜って行く。道は平坦であるが、多少のアップダウンがある。

会所
会所

「日向大谷1.5Km/両神山頂4.2Km・清滝小屋2.4Km/七滝沢コース」の標柱がある。ここが地図に表記はないが、下の案内板では「会所」となっている。七滝沢コースの山道は上に向かっている。標柱の下方向がベンチのある広場になっている。

若者が一人追い越していった。

七滝沢の丸太橋
七滝沢の丸太橋

会所から少し下り川にでる、七滝沢である、川に3本の丸太で出来た橋がかかっている。橋を渡り清滝小屋のある薄川への道を行く。

薄川の左岸、右岸と丸太橋を2回渡る。

凍結路
凍結路

登山口から1時間ほどで凍結場所がでてきた、斜面は前夜の雨が山では雪になったようだ。

八海山
八海山

八海山からは雪の量が多くなってきた。

また、ここから急坂となってきた。

ここが八海山となっているが、何故、八海山というのだろうか、山の斜面しかない場所にである。

白藤の滝分岐
白藤の滝分岐

急斜面を行くと、「白藤の滝」分岐標識がある。GPSで見ると滝まで少しあるので行かなかった。

GPSの軌跡を見て気がついたが、国土地理院の地図で八海山までの登山道は山側に付いているが、GPSの軌跡は川側に沿っている。

弘法之井戸
弘法之井戸

弘法之井戸と石柱がある水場に出てきた、水場と思うが水は一滴もない、冬枯れなのかもしれない。どこが水の出口かわからない。

弘法之井戸までも国土地理院の地図では山側に道があるが、GPSでは川沿いを行っている。

清滝小屋
清滝小屋

弘法之井戸から急坂を上がると清滝小屋が見えてくる。清滝小屋は2階建の立派な建物だ、小屋と呼ぶより山荘と呼んだほうがいいように思う。

建物は3つ横に並んで立っている、左から清滝小屋、次に窓にシャッターが降りた小さめの小屋(出入り出来ない)、次に古い平屋の建物である。

トイレ舎
トイレ舎

建物の前にトイレ舎が単独で立っている、男女別の入口がある、冬季は使用禁止になっていた。その代わりトイレ舎のとなりに冬季用の男女兼用のトイレがある。

冬季用トイレの前に炊事場があり、蛇口とベンチがある。蛇口から水は流れていない。冬場は水が流れないようだ。

清滝小屋の内部は綺麗だ、無料で使えるとは思えないほどである。引き戸の玄関を入ると2畳ほどの土間(土間の上には煙突があるがストーブがない)、手前に靴箱、右側に2階への階段がある(使用禁止となっている)。部屋の上には棚があって布団・毛布が雑然としてあった。使用していいものかどうかは分からないが、もし使用したのであればキチンとたたんで戻しておくと良いと思うのだが。

古い建物との間に登山道がある、登山道を行くと小屋の奥に岸壁があり、上部に数本のツララが下がっている、ここが清滝だろう、水は流れていない、炊事場の水はここ清滝からの水を採っているのだろう。

冬場の水は期待できないので、水は下から持ってくるか雪を溶かして水を得ることを前提に小屋泊まりを計画しなければならない。

小屋裏の登山道

急坂を登って行くと、「日向大谷(七滝沢経由)/両神山頂」の標柱が出てくる。右へ行くと七滝沢コース、足跡は何もない。

産体尾根
産体尾根

山頂へ向かう、ほどなく「産体尾根(うぶたい)」の標柱がある。標柱には「両神山頂1.4Km/清滝小屋0.4Km・日向大谷4.4K,

1.4Kmで山頂である。

5分ほどで木の根が張った所に鎖がある所にでる。下が雪で様子がわからない。木の根と凍結で滑る、夏場なら鎖は必要ないような箇所だが、ここは鎖を使わせてもらった。

更に数分で石の坂に鎖がある、ここも鎖を使わせてもらった。

この鎖場から10分ほどでまた鎖場、「くさり場注意一人ずつ登ろう」の看板があった。ここも夏場であればホールド・スタンスがあり難しい所ではないようだ。

この先少しで、大きな岩にでる、尾根の上に「横岩」と標柱がある。

10数分で両神神社の本社にでる。

神社鳥居の前に狛犬がお出迎え、ここの狛犬は山犬でオオカミを表しているということです。

狛犬は左右一体で一つは口を開け、一つは口を閉ざすという「阿吽(あうん)」の一体として置かれるとされている。

本社の先に御嶽神社(本社)がある。

両神神社(本社)と御嶽神社(本社)の間に、「注意」看板「白井差コース廃道(下山できません)」とある。

今は地権者が登山道利用者に1000円/人で予約制通行を許可しているとの情報があります。白井差口は山頂までの距離が短く日帰りは十分にできる。

神社からは緩い坂を上がっていく、先を行くと日当たりの良い場所には雪がないが、日陰に行くと雪がある。

鉄板の桟橋を行く。

少し長めの鎖を過ぎて傾斜が増してくる。

行く手を塞ぐような岩にでる、トラロープがある雪が少なく、ホールド・スタンスがあるので難しくはない。

ここを上がるとベンチがある。

「注意」「(八丁峠コース)」の看板がある。

初心者は入らないようにとの注意看板です。

山頂直下の大岩は左側に木の桟道があり、そちらに行く。

桟道の先が山頂直下の鎖場にでる。

3本ほど鎖がある。ここもホールド・スタンスがあり難しくはない。

岩場に慣れていない登山者がくると渋滞を起こす場所だ、避けて通る場所がないのと、鎖場下は多人数がいれる場所がない、桟道の手前で待たないと桟道で交差はできない、それに山頂も狭い、登山者が多い時は、交通整理のおじさんやおばさんが必要かもしれない。

鎖場の途中から上を見ると石板が見える。

写真の左画にある鎖がルートです。

石板に「両神山 日本観光地百選入選記念」とある。ここが観光地?と疑問に思ってしまった。

何か邪魔なものがあるようだった。

山頂にある両神神社の奥社。

この上が両神山山頂である。

両神山山頂。

三角点と「日本百名山 両神山頂」の標柱がある。

八丁峠へのコースには距離が書いていない。

先に着いていた若者が食事をしていた。雪のトレースで楽ができたお礼をいうとはにかんでいた。私としてはコースの確認せずに済み、時間的に助かったのは事実。

山頂からは、真っ白な富士山、八ヶ岳、北アルプス、浅間山、谷川岳、上州武尊山など360度の眺望だった。天気も良い。

写真は山頂直下の鎖場を上から見たものです。桟道も写っています。

下りはアイゼンが必要とザックにぶら下げる。

昼近くで、登りの時は凍結していた所も凍結が緩んで結果アイゼンは使用せず、清滝小屋でザックにしまった。

帰りは七滝沢コースと思っていたが、日陰が多そう、凍結箇所も多くありそうで同じコースを帰ることにした。

下りでは、学生の一段と出会う、小屋泊だという。若者が山に来るのは嬉しい。

七滝沢で一休みしたが、ここから登山口まで長く感じた。

無事下山できた。両神神社に感謝、両神山荘からは舗装道路を下る、トイレ舎前を通っていくが長い、両神山荘から山道を通るべきと思ったが後の祭り、トボトボと駐車場まで帰ってきた。

平日なのに学生の一団を除いて7人ほどに出会った。やはり百名山なのだ。

行程

日向大谷駐車場7:30-両神山荘登山口7:37-会所8:06-八海山8:54-弘法之井戸9:19-9:30清滝小屋9:41-七滝沢分岐9:52-産体尾根10:00-横岩10:20ー10:36両神神社(本社)10:40-11:11両神山山頂11:32-両神神社11:57-12:30清滝小屋12:45-会所13:44-両神山荘登山口14:16-14:22日向大谷駐車場

両神神社

 

両神神社の社殿は日向大谷の里宮、尾根上に本社、山頂に奥社がある。

里宮は金昌寺・八日見神社と名称が変わって両神山荘の所にある。

お寺の名前と神社の名前の二つがあるのが不思議だ。

両神神社の神様は伊弉諾命(イザナギノミコト)・伊弉冉命(イザナミノミコト)と言うらしい。

山道には石柱・石像があるが仏教で見られるものばかりで神と見られるものはない。

神社のご神体は鏡・剣・勾玉、また川・滝などを指しているので、偶像がないのかも知れない。

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